「呪術都市 イニシエ」資料集
出典: ウィキ
種別:フィクション/設定
イニシエ(アクセントの位置は"ニ"にある)とは、現実とそれ以外がせめぎあい溶け合うところである。
出雲市は、先住民族の遺物の上に築かれた町である。 遺物の名はイニシエと名づけられている。 イニシエは現在も活動を続けており、物理的・心理的影響を与えつづけていた。 これは、イニシエと共に生き続ける人々のドラマである。
仕掛けられた生物兵器群。 第23次浄化作戦は失敗に終った。
「政府はイニシエのことを何も分かっていない。いや、分かろうとさえしていない」 弘前は言う。 「そんなことはない。だから予算をつけている」
目次 |
イニシエの分布
かつてイニシエは世界各地にあったが、事故や戦乱などにより破壊が進み、現存するものは数箇所である。
南極
南極のイニシエは、米国を中心とした国際的な機構により管理されている。
イギリス
イギリスのイニシエは、第二次世界大戦時の空爆以来、大部分が失活しまだ復活に成功していない。
イルクーツク
イルクーツクにもイニシエがあると考えられている。しかし、ロシアはそれを認めていない。
日本
日本のイニシエは島根県出雲地方にある。21世紀に入って再発見されたもので、活性が不安定だとされる。
出雲市の地下に眠るもうひとつの町。 異形の者たちの支配する 呪術都市イニシエ
出雲大社の地下には"古代の宝"が眠っている。 20世紀末に発見された巨大神殿跡のことではない。あれは人間が造ったものだ。 そのさらに下、地下200メートル以上の場所に、真の宝、神の宝がある。 生きる死体――と思えるものが、そこにいた。
見かけに騙されてはいけない。 奴は人間ではない。イニシエだ。
この街には決して解けない呪いがかけられている。
太平洋の水底
太平洋の底に眠る海底神殿は星辰によってイニシエ化するが、危険すぎて利用を禁じられている。
イニシエ内で使われる呪術
呪力発動の技術を「呪術」と呼ぶ。
イニシエ内では呪文の詠唱によって呪力が発動する。
イニシエ全体が呪力発動のための装置である。 「イニシエ」の物語では、呪文の詠唱や道具は「引き金」であり、それが呪力を含んでいるわけではない。 イニシエは存在力を変換して呪力を発生させている。あるいは存在力は呪力そのものである。
呪術の種類
イニシエに登場する呪術に火水土風などの属性は基本的にはない。あってもそれは任意で作られたものだ。 種類は言語によっては区別される。 現在、呪術に使われる言語はコンピュータ言語に近い人工言語を使って詠唱される。 これは、近年のコンピュータ言語の発達によって、呪術の言語体系が再構築されたため。 日本の場合、国内にイニシエ内で実行できる体系化された呪術がなかったため、海外の呪術言語も使われている。 日本語に特化した呪術言語は使われはじめたばかりだ。
呪術言語の分類
- イニシエ志向言語(低水準言語) - イニシエの動作とほぼ対応する
- 人間志向言語(高水準言語) - 人間の考え方に近い形で記述できる
その他、コンピュータ言語のアナロジーで呪術言語はいくつかに分類される
結界
結界は基本的な呪術とされる。 イニシエの内側でのみ呪術は効力を発するという意味において、イニシエはひとつの結界である。 イニシエの内部にはさらに様々な結界が張られている。 結界の多くには名前がない。町の境がそのまま結界になっている箇所もある。 結界の種類によっては、その内側で、すべての、あるいは、ある種類の呪術が効かない。
結界破壊
他の術者が張った結界を破る呪術。
空間連結(ワームホール)
ひとつの結界内の入り口と、もうひとつの結界内の入り口を繋いで、一瞬で移動することができる。 空間連結の応用で通話もできる。「どこでもドア」と違い、どこでも連結できるわけではない。イニシエのある場所にしか繋げられない。また連結は距離が離れるほど困難になる。
回転
マニ車に書かれ、もっとも使われている呪術。マニ車を回せ、というもの。 マニ車が回ることで、呪力が発生し、それが次の呪文を有効にし、というサイクルで、回転が続く。 マニ車を動力として、クルマも動かせれば、エアコンも使える。発電もできる。 回転は汎用性抜群の呪術である。
予祝
詠唱によって、そのことの実現可能性を高めるもの。確率に影響を及ぼす呪術。プラセボ効果もあると思われる。
炎や吹雪、電撃などの呪術について
熱や冷たさ、電気を作るのは、呪術を使うより科学を使ったほうが便利だ。物理的な結果をもたらす呪術で、今でも有効と考えられているのは、各種の神の力を借りることやゴーレムなど、高度で完成したものに限られる。
しかし、火炎放射や冷機、電撃などが魔法で実現できないわけではない。嫌いやながら使われる場合はある。 例:「ハイ、ハイ。電撃、デンゲキね」
逐次実行型の呪術
イニシエは詠唱された呪文を逐次実行していく。 近代的な呪文なら条件分岐も可能である。
呪文詠唱の省略
詠唱される呪文の長さは様々だが、長いものでは辞書1冊分になるものもある。
そこで、詠唱は下に書いたような方法で省略されている。
コマンド
詠唱すべき呪文を、短い語としてイニシエや後述の呪物に登録すること
エイリアス
コマンドを、別名としてイニシエや後述の呪物に登録すること
ジェスチャ
詠唱する呪文、もしくはエイリアスを、動作としてイニシエに登録すること。 コマンド(またはエイリアス)とジェスチャの組み合わせで発動する呪術も多い。 呪物(フェティッシュ 呪布・粘土板など)
呪物とは、詠唱すべき呪文を書き込み、呪術実行可能にしたもの。 マニ車には呪文が書き込まれている。詳しくは別項目参照。 ゴーレムを動かす呪文はゴーレムに書き込む。ゴーレムについての詳しくは別項目参照。 巫女/神子が作る呪物には、彼女/彼の存在力を込められているものもある(護符など)。 存在力が込められた呪物を使えば、誰でも呪術が使える。
イニシエの神々
イニシエを作ったのは人間ではない。伝承によれば神々が作ったとされる。神の正体は不明。
作中で神と呼ばれるものは幾つも登場するが、イニシエを創造した神と同じものかはわからない。
また、出雲風土記や古事記・日本書紀に登場する日本古来の神々と同じものであるかどうかも不明。場所がら日本の神々の名前がつけられた神もあるが、それは俗称にすぎない。「使い魔」クラスの能力しかないものもあるが、イニシエでは呪術を使う人間以外のものをすべて神と呼ぶ(現象としての神)。
創造神
イニシエを、そして世界も創造したかもしれない神。実在するのかどうかもわからないが、詠唱される呪文には頻出する。
海の神様(うみのかんさん)/ワダツミ
巨大な半人半魚の神。クトゥルフ神話のダゴンや「大アマゾンの半魚人」[1]に似ている。海の神子とひとつになって外敵と戦った。地元の人たちは海の神様(うみのかんさん)と呼び、ワダツミは防衛省などでの呼び名。防衛省はワダツミはゴーレムの一種としている。
深海人(ふかみのふと)
人間と同じ大きさの半人半魚。海の神様と似た姿をしている。 現在の「海の神子」たちは人の姿から変わることはないが、大昔は、年を経るに従い「深海人」になっていったものだといわれる。
恵比寿(えびす)
禁じられた野に棲息する不定形の神。人を捕食する。
登場作品:恵比寿野にて
闇の翼(やみのつばさ)
黒い翼の形をしたもの。鳥類の姿で登場することもあるが、実体は恒星間を飛翔する謎の生物である。
クトゥルー派は「バイアクヘー(ビヤーキー)」と呼んだ。 吸血鬼として、人に似た姿をとることもある(別種か?)。巫女/神子の存在力にあふれた血を狙う。一般の人間も捕食する。
常世の君(とこよのきみ)
洞窟の奥から現れた女神。「闇の翼」と同じく吸血鬼の性質を持つ。 確率を変動させる呪術(「予祝」にあたるもの)を使う。 主人公の夢のなかでは下半身が八岐大蛇のような姿で出現し、自分はイザナギだと嘯いた。
ギリシャ神話のラミア(Lamia)と似たイメージがある。 ラミアと上半身は美しい女で下半身は蛇という幻獣。
狗神(いぬがみ)
黒犬の姿をした神。巫女に淫猥なことを言った崇りで、無数の管狐の牙によって裂き殺された。
管狐(くだぎつね/くだ)
胴が細い白狐の姿をした神。白い影のような姿で宙を走り、鋭い牙と爪で切り裂く。この攻撃は神にも有効。
呪術者集団
すべての呪術が誰にでも使えるわけではないが、呪術の使用は誰にでも許されている(正確には呪術を禁止する法律が表向き存在しない)。
イニシエ内には呪術を使って生活している人が数多くいる。 そのうちから、特に注意をすべき集団を下記する。
神の手
正体不明。目的不明。歴史を改変する呪術を使って地域を混乱させるため、防衛省は神の手を敵性とみなしている。 21世紀に入って再発見された日本のイニシエは神の手によってもたらされたものではないかと考える者もいる。
"神の手を持つ者"を遺跡に近づけてはならない。 彼らは結界を破り、「ありえざる過去」を創造する。 "神の手"は、攻撃の中心を東北地方から、西日本に移動させた。 われわれの町もターゲットのひとつだと推測される。
巫女/神子
最大限の呪術が使用可能な者たち。 女性が巫女。男性が神子と呼ばれる。 本来は集団ではないが、互いに呪術の発動を感じる能力が高いので、存在は意識している。 それぞれの神の名をアタマにつけ「~の巫女/神子」という通り名となる。
海の神子
「海の神様」の胸に入り、敵性潜水艦と戦った神子。小学校高学年。
雷獣(麒麟)の神子
一角獣(麒麟)を使役する巫女。中学生である。
狐たちの巫女
管狐の群れを使役する巫女。
四姉妹
玄武の冬奈(トーナ)
謎に満ちた27歳。 黒い亀とも蛇ともつかぬ獣を遣う巫女。
白虎の秋奈(アキナ)
美しい25歳。 凶暴な白き虎を遣う巫女。
朱雀の夏奈(カナ)
気性の激しい17歳。 真っ赤な翼をもつ朱雀を遣う巫女。
青龍の春奈(ハルナ)
メガネをつけた15歳。 青き龍を使う巫女。 青き龍は「八岐の大蛇」とは別の神格。
国立古代遺物監視機構(略称:NARSO ナーソ)
National Ancient Remains Surveillance Organization of Japan
国立古代遺物監視機構は、現在、文部科学省が所管する財団法人である。 同機構は、東北で歴史改変事象が発覚した翌年に発足した元自衛隊員、警察官、考古学研究者、心理学者、理論物理学者などの専門家からなる組織である。 歴史改変(History Alteration)に対抗する機関は、国際的にも珍しく、国内では同組織以外にない。
「ありえざる過去」からの侵入者を迎え撃つ特殊戦闘基地。 我々の目的は出雲大社の地下に眠る埋蔵文化財を管理することである。
国立古代遺物監視機構(NARSO)出雲出張所
出雲市にあるNARSOの出先機関。イニシエや呪術を研究する施設。しかし、必ずしもイニシエの運用や管理に長けているとはいえず、3回の事故を発生させている。最近では出雲出張所は古文書管理に特化しつつあり、本社から研究員が派遣されている。
防衛省技術研究本部 Iシステム管理室
防衛省のイニシエ研究室。
呪物
マニ車(自動マニ車)
マニ車 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 マニ車(マニぐるま)とは、チベット仏教で用いられる宗教用具である。 チベット語ではマニコロ( ma Ni 'khor lo)と呼び、転経器(てんきょうき)と呼ばれるものである。 マニ車は円筒形で、側面にはマントラが刻まれており、内部には経文が納められている。 大きさは様々で、手に持てる大きさのものがあれば、寺院などでは数十センチ、大きいものでは数メートルにも 及ぶマニ車が設置されている。 マニ車を右回りに回転させると、回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされている。
転じて、「イニシエ」の世界では、詠唱する呪文を書いた円筒をマニ車と呼ぶ。回転させれば呪文を詠唱するのと同じ効果がある。
自動マニ車(あるいは自転経器(じてんきょうき))
自らが発生させる魔法の力で回転を続けるマニ車のこと。 「イニシエ」の世界では一般的にマニ車といえば、自動マニ車のことを指す。 回転して動作することから、モーターなどのかわりに機械のなかに組み込まれていることもある一般的なものである。
ゴーレム
ゴーレム 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ゴーレム(ヘブライ語: ????, golem)は、ユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形。 「ゴーレム」とはヘブライ語で「胎児」の意味。 作った主人の命令だけを忠実に実行する召し使いかロボットのような存在。 運用上の厳格な制約が数多くあり、それを守らないと狂暴化する。 ラビ(律法学者)が断食や祈祷などの神聖な儀式を行った後、土をこねて人形を作る。 呪文を唱え、「???」(emeth、真理)という文字を書いた羊皮紙を人形の額に貼り付けることで完成する。 ゴーレムを壊すときには、「???」(emeth)の「?」( e )の一文字を消し、 「??」(meth、死)にすればよいとされる。 また、ゴーレムの体にはシェム・ハ・メフォラシュ(Shem-ha-mephorash)が刻まれる。 シェム・ハ・メフォラシュとは、出エジプト記14章の第19節を縦書きで下から上に書き、 その左に第20節を上から下に、その左に第21節を下から上に綴ったものであるとされる。 (ヘブライ文字で書くと、19、20、21節とも各々72文字になる。)
ゴーレムの体に刻む72文字の組み合わせを変えることで、様々な性質を持たすことができる(72文字には呪術のエイリアスも使用できる)。 ゴーレムの額の「?」の文字を起動キーとして使うため、取り外し・取り付けができるようになったものもある。
武装集団
存在力
文字通り「存在するための力」のこと。ザイン(sein)とも呼ばれる。 存在力は必要量があればよい。
しかし、巫女/神子は多くの場合、存在力が過剰で、過剰な存在力を呪力として解き放っている。
存在力の過剰や欠乏
存在力の欠乏や過剰は下記のような不安定な状態をもたらす。
二重身(ドッペルゲンガー)
存在力が過剰になると二重身(ドッペルゲンガー)が発生することがある。ある人と同一人物が別の場所にもいたり、自分自身の姿を見たり、といった事態である。
存在暴走(スタンピード)
二重身が発生する以上に存在力が高まると、存在が暴走(スタンピード)し、同一の物体が組み合わさってできた怪物のようなものになることがある。
存在希薄(ステルス化)
存在力が少ない状態を作り出すと、そこにいても存在していることが認識しづらくなる。存在希薄(ステルス化)は「穏行の技」として使われている。 精神の、あるいは物理的なあり様の変化により、意図せずして存在希薄に陥ることもある。
地域とイニシエ
イニシエや巫女/神子の知名度
巫女/神子たちは普通の子供と一緒に育ち、地域の学校へ通う。「海の神様(うみのかんさん)」を信仰していた漁村の人たちは、巫女/神子の存在と力を伝統的に知っていた。
しかし、他の地域の人たちは、イニシエの神々への信仰はない。かつては信仰があったのかもしれないが、イニシエの力は最近まで弱まっていたので忘れ去られたのかもしれない。
イニシエの商業利用
防衛省技術研究本部が運用していたイニシエ専用車両の残骸を参考にして、発電機などが作られ使われ初めている。出力が安定しないため、風力発電以下の扱いだ。
予言の書
出雲真言
『出雲真言書』は、出雲真言の会が頒布する文書である。
その初版は島根県立図書館の郷土資料室にも収蔵されている。
明治5年、山田紀夫氏が公開した。山田氏によれば、出雲真言は出雲地方に伝わる古代文書だという。
しかしながら、出雲真言は出所不明で、山田氏の創作である可能性が高い。
出雲真言書の内容は、キリスト教の異端、グノーシス派の教えと似ている。現世は神々が供物を得るための場所であり、供物とは我々の肉と魂だという。
未整理
虚空を往く者
星の海を渡るには私たちの命は短すぎる
アタマのなかに
頭のなかに "お友達" が住んでいるの。だから私はちっとも寂しくないのよ。 埋め込み型のコンピュータで管理されている。
ウイルス
先住民族はウィルスを利用して記憶を伝えていた。
ウィルスが、イニシエの 正体だ。
私たちの脳のなかにはすでにイニシエがある。 プロモーターが発現させるのを待っている。
戦闘鬼
人間が野生動物を改良して家畜を作り出したように、神は野生の人間を改良して人を作り出した。
なかでも戦闘用の人類を戦闘鬼と呼ぶ。
イニシエ教
イニシエ教の開祖であるタチバナ・スナオとロシア人、ナターシャ=ウドウスキーの間に生まれたトーナが暗殺された。 長女であったトーナはイニシエ教の後継者として指定されていたため、タチバナ
禍魂(まがたま)
球形の炸裂弾
神鳴(かみなり)
気化爆弾
真空を伝う光のシンフォニー
反魂の法
反魂の法は、医学的な蘇生術ではない。 無より、骨を生じさせ、筋肉と血管をまとわせ、皮で覆わせる。 無より、受精卵を生じさせ、人の形に育てあげる。 どちらにしても物理法則から外れたものである。
現実化
現実化
現実化。リアライズ。私たちはそれぞれ固有の現実を作り出している。 作り出せる現実の幅が物理法則を作り出してもいる。
感染学園
全寮制の中高一貫校でウイルスによる新種の病気が流行。先生やクラスメイトや先輩・後輩が無残な姿に。
